るろうに剣心
十本刀
本名・能力・技・特徴一覧
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十本刀とは?
志々雄真実が招集した十人の配下で、選りすぐりの精鋭武装集団。
能力や特徴は戦闘に限ったものではなく、内政的に飛び抜けて優れた者も含まれている。
決起の際に政府要人を暗殺することが主な任務とされ、それぞれが志々雄から名を与えられている。
一人にひとつずつ志々雄が要望を呑み、それと引き換えに命令には絶対服従させている。
技や人間性などそれぞれに突出した能力と特徴があり、非常に個性的なキャラクターが多い。
ただの変わり者を集めたわけではなく、戦闘能力もずば抜けた者たちばかりが揃っている。
「夜伽」の由美、本名・駒形由美は十本刀には含まれない。
「百識」の方治
本名・佐渡島方治(さどじまほうじ)
志々雄の補佐役で組織をまとめる重要な人物。
拠点建築や武器の調達までを行い、一大兵団を築きあげるほどの実務能力を持っている。
どんな卑劣で卑怯な手段を使ってでも、志々雄に完全勝利をもたらすことのみを最優先。
たとえその意見が志々雄と食い違ったとしても決して引き下がらずに譲らない。
戦闘能力は低いが、ライフルを常に所持しており命中精度の高い技術を持っているが、志々雄の決戦では使用することはなかった。
戦いが終わり、破壊したアジトから安慈によって助けられるが、志々雄とともに逝かせてくれなかったことを嘆く。
後に政府に投降し、正当性を主張するも当然受け入れられずに絶望して自害。
方治は序盤から登場が多く、常に志々雄の側で熱心に働く。
戦闘向きではないものの、組織として動くためには必要不可欠な存在。
彼なくしては志々雄はあそこまでのし上がれてはいなかった。
勝利への想いは強く、地獄まで志々雄についていく。
個性的な髪型で地味なキャラだが、政府転覆のための軍事力を築くには恐らく彼が最強。
バジリスク甲賀忍法帖の天善に似ていると言われることが多い。
「天剣」の宗次郎
本名・瀬田宗次郎(せたそうじろう)
志々雄の側近で十本刀の中では最強の剣士。
幼い頃から志々雄の元で過ごし、最強の修羅となった。
家族を殺害した経験から感情を失い、弱肉強食の信念を持つ。
単独行動で極秘任務も遂行。
内務卿・大久保利通を暗殺。
所持している愛刀は、志々雄が所持している名刀をも凌ぐ幻の刀「菊一文字則宗」で、強敵と対峙する場合のみ帯刀。
真っ当な剣客としては「るろうに剣心」に登場する人物の中では恐らく最強。
感情を見せない分、先が読めずに身体能力もずば抜けている。
モデルは恐らく新選組の沖田総司ではないかと予想。
どこから出てきた話かはわからないが、沖田は剣術の天才肌で、強い相手と戦うことを好む。
若くして病に倒れるが、幕末最強の剣士と言われていたりする。
さまざまな作品で描かれ、そのほとんどが、若く小柄でいつも笑顔でいるイメージが多い。
この十本刀の宗次郎も沖田の影響を受けているように思える。
実写映画版で瀬田宗次郎役を演じるのは神木隆之介で、原作の宗次郎のイメージにぴったり。
涼しげな表情と冷たい眼差しが完全にハマっている。
初動から最高速に達する「縮地」の演出は難しそうだが、大げさすぎずショボすぎずでまああの程度がちょうどいいかなといった感じでした。
「明王」の安慈
本名・悠久山安慈(ゆうきゅうざんあんじ)
かつては心優しい仏僧であったが、廃仏毀釈のために悲劇を味わってしまう。
自らの手で救世を目指すため破戒僧となった。
破滅の極意「二重の極み」を会得し、志々雄の配下となっている。
秘伝の技、破壊の極意である「二重の極み」は、加えた衝撃を逃がさずに完全に伝えることで、固い物質でも粉砕できる。
極意を応用して、短刀で離れた場所にも衝撃を与えることができる。
志々雄の明治政府転覆への破壊活動こそが、救世への一歩だと信じている。
左之助に敗れて本来の自分を取り戻す。
決戦後に崩壊するアジトから方治を連れて脱出し、自ら警察に出頭。
懲役25年の刑に服すことになり、北海道の仮設集治監に収容された。
過去のエピソードや左之助との出会いと対決まで、非常に印象に残るキャラクター。
技は少々無理がある領域だが、左之助と一線交えるにはぴったりの伏線要素となった。
元々は僧侶であるため、心優しき人間なのには変わりはなく、最後には本来の自分を思い出す。
本来の安慈の顔と破戒僧となった時の顔のギャップがインパクトありすぎです。
最後の左之助との死闘は見もの!
「盲剣」の宇水
本名・魚沼宇水(うおぬまうすい)
十本刀屈指の剣客で、幕末期には幕府側に対人斬りとして雇われていた凄腕。
志々雄に両目を斬られて敗れ、それ以来、異常聴覚によって「心眼」を会得。
「心眼」は、聴覚で心拍音や筋肉の音などあらゆる音を察知して、相手の行動や眼には見えない心理を読み取ることができる。
かつて自分から光を奪った志々雄に復讐するためにあえて仲間になった。
琉球に伝わる手槍「ローチン」と亀甲の盾「ティンベー」を使い、王家秘伝術の戦法で戦う。
斎藤一と命を懸けた真剣勝負を行い、斎藤の両足に傷をつけるが、牙突零式によって敗れる。
志々雄との因縁があり、宇水のエピソードもまた面白い。
目をつぶされて視力を失ったものの、「心眼」というあらたな能力を会得したことでさらに恐ろしい剣客へと変貌。
ただ、皮肉なことに戦ったのは斎藤一で、牙突零式の特性上、宇水にとっては戦うべきではない相手と戦ってしまい敗北。
個の戦闘能力としては間違いなく強い存在であったため、原作の連載時にはかなり期待していたのですが、結果的には斎藤一の技を披露するためだけの存在になったようなもの。
宇水が弱かったのか・・・斎藤が強すぎたのか・・・・。
宇水は強いはずだったと信じたいのですが、あの感じではそうは見えないキャラに成り下がってしまったのが残念ですね。
「刀狩」の張
本名・沢下条張(さわげじょうちょう)
刀剣の収集を趣味とし、人斬りも好んでおこなう危険な剣客。
奇襲戦法を得意とし、常に好戦的。
新井赤空(あらいしゃっくう)の初期作の殺人奇剣「連刃刀」と後期型殺人奇剣「薄刃乃太刀」を愛用し、変幻自在の刀で繰り出す我流の「大蛇」が決め技。
赤空最後の一振りの御神刀を巡って剣心と対決し、敗れる。
対決に敗れた後に警察に捕縛され、明治政府と裏取引して警視庁の密偵となって斎藤の下で働く。
奇妙な剣を使うことと好戦的な気質があることから、危険人物でそこそこ強かった印象があります。
元々はみな同じ日本刀で戦うことが基本の武士の世界で、違った性質の武器を自在に操られるとなるとそりゃあ苦戦しますよね。
張は全体的に登場が多く、なかなかいいキャラクターでした。
「破軍(乙)」の不二
本名?・不二(ふじ)
誰もが恐れる異形の巨人剣士。
武人としての魂と剣術の腕前を持ち、才槌に忠義を尽くす。
比古清十郎と対決し、武人としての心意気を思い出す。
剣士として満足のいく戦いの末に破れる。
決戦に敗北後、捕縛されて北海道へ移動し、開拓や警備を行う屯田兵となって活動する。
最初にこのキャラを見た時は、適当に作ったただの巨人キャラクターだろうという目で見ていましたが、それなりにきちんとした想いが込められているキャラに仕上がっていました。
剣客としては剣心、志々雄、宗次郎あたりが最強争いをしているイメージですが、不二のような巨体で剣術も長けているとなれば、誰も勝てないんじゃなでしょうか。
もしかしたら、不二VS清十郎が本当の最強争いだったかもしれませんね。
「破軍(甲)」の才槌
本名?・才槌(さいづち)
軍師的な存在で計算高く、不二の戦力で手柄を立てようと企てる。
過去に不二の命を救った恩を売って意のままに操っている。
決戦後に投獄され、巧みな交渉術を買われて政府の裏役人となる。
外務省に登用され、対外の困難な交渉に携わる。
でくの坊とそれを操る小人ってキャラ設定はよくあることですが、かなり貧相なキャラで終了したのがこの才槌。
はっきり言って特に何も印象に残らずに、彼に関するストーリーは全くと言っていいほど覚えていません。
「大鎌」の鎌足
本名・本条鎌足(ほんじょうかまたり)
巨大な鎖鎌を自由自在に操る。
性別は男性だが、外見と心は女性で志々雄を慕って少しでも役に立つことを生きがいとして任務に挑む。
葵屋を襲撃して神谷薫と巻町操と対決。
大鎖鎌の鎖と鎌を回転させる波状攻撃、回避不能の攻防一体技「乱弁天」を繰り出す。
女としては由美に、男としては宗次郎に勝てない鎌足だが、それでも愛情を込めて志々雄の尽くすために戦うが、薫と操に大鎖鎌を破壊されて破れる。
決戦後は投獄して一度は自害を考えたが、張の一言に励まされて生きる道を選ぶ。
その容姿を生かして女子留学生の諜報員となる。
彼?彼女?は個性的なキャラとして結構好きでした。
原作が連載されていたのは今から15年くらい前でしょうかね?
その時代に性同一性障害のキャラ設定ってのは今考えると最先端いってますね。
ただ、キャラが濃い分、戦いは派手なわりには戦闘能力がイマイチで強かったイメージはないですね。
「飛翔」の蝙也
本名・刈羽蝙也(かりわへんや)
限界まで体重を絞り込むことで宮中に浮くことができ、自由自在に攻撃を繰り出す。
腕に巻き付けた剣で斬りつけ、爆弾の爆風で敵を吹き飛ばす二段構え。
爆風を利用して自ら空に浮き上がって攻撃する「飛空発破」で敵の死角となる頭上から攻撃を仕掛ける。
侮辱、挑発してきた明神弥彦(みょうじんやひこ)と対決してなぶり殺そうとするが、逆に頭上を取られて一撃で敗北。
決戦後は捕縛され、飛空能力を政府に買われて陸軍の斥候部隊に編入。
亜細亜大陸を空から探る任務を任される。
このキャラはイラストを見るまで完全に忘れてました。
弥彦がふすまに乗っている描写を見て思い出しましたが、「そいういえばいたな・・・」キャラの代表。
戦闘能力というよりは、戦って相手に勝つための方法をよく考えたなといったところ。
ただその分、当然接近戦には弱いし、体重を極限にまで落としているために、たとえ子供の一撃とも言っても、食らえば致命的ということなんでしょう。
ましてや弥彦は神谷活心流で鍛えられていますから、貧弱な体で上空からの攻撃を食らえばひとたまりもないでしょうね。
「丸鬼」の夷腕坊
本名?・夷腕坊(いわんぼう)
異常に柔らかくて厚い脂肪に覆われ、あらゆる攻撃も吸収してしまう。
何を考えているのか不明で戦場では邪魔者扱いされる。
一人では何もできない人畜無害な人物。
十本の指に金属のつけ爪を装着。
長い腕で敵をなぎ倒すように攻撃する。
ゴムのような弾力を利用して加速し、間合いが離れた状態から一瞬で相手の懐まで飛び込み、京都御庭番衆を一蹴。
他の仲間が全滅して勝ち目がなくなり、逃亡して行方をくらます。
決戦から逃亡後、意外な正体が判明する。
後に登場する雪代縁(ゆきしろえにし)の元に身を寄せるが、夷腕坊は外印(げいん)が操るからくり人形だった。
これも、複数出てくる敵キャラの定番のおデブキャラ。
しかし、動きは予想以上に俊敏な上に攻撃が効かないという何気に最強に近いキャラ。
それこそ序盤では適当なキャラにしか見えずに、逃亡するってところがまたどうでもいい感が出てるなって思っていましたが、この夷腕坊の中にいる外印が後に重要な存在だったことがわかるわけです。
まさかここで伏線を張ってくるとは思っていなかったので意外でしたね。
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まとめ
今回は頑張って十本刀についてまとめてみました。
原作が連載されていた時に、なかなか面白い設定の敵キャラだと期待していましたが、戦闘で本当に見応えがあったのは安慈と宗次郎くらですかね。
本当に残念だったのは宇水で、志々雄との因縁も絡めてもっと展開が広がるかなと期待していましたが、斎藤との対決も若干駆け足気味だったのは本当に残念でした。
他に個人的に好きなのは不二なのですが、清十郎と戦うってのはいささか反則なような・・・(^^;
確実に最強であることは間違いないのに、自分が出ては意味がないと言ってほとんど表には出てこないのに、なぜか不二が登場してピンチになった時に救世主のように現れます。
この登場がまたかっこいいんですよね!
けどかっこいいけど「え~~!戦うんかいっ!」ってのも同時に思っていました。
実写版の映画では、志々雄、宗次郎、はしっかりキャラ設定されてはいるものの、方治、由美は多少は目立つものの、他のキャラの出番が大幅に縮小されているのがちょっと寂しかったかな。
映画版は戦闘よりもどちらかというと人間どらま中心なイメージで、それが面白いところでもあるので、あんな感じなら無理に十本刀を登場させなくてもよかったように思う。
「十本刀を招集しろ」ってセリフと、雑魚キャラの中に十本刀が何気に混じってるってのは別にいらかったんじゃないでしょうかね。
でも、原作も映画版もめっちゃ面白いことは間違いないですね。
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