エヴァンゲリオンで最も人気のあるキャラと言えば渚カヲル。
シンジと出会い、数々の名台詞・名場面を残してくれた作中最高の人物。
美少年キャラクターの名言を振り返ってみましょう!
第10位
僕は君ともっと話がしたいな。
一緒にいていいかい?(第弐拾四話:最後のシ者)
なんでもない台詞ですが、個人的に好きですね。
こういったストレートな気持ちの伝え方がカヲル君の魅力でもあります。
どんな場面でもやはり素直が一番。
思ったままに伝えることってとても大切なことなんですよね。
第9位
僕は君に会うために生まれてきたのかもしれない。
(第弐拾四話:最後のシ者)
ちょっとクサいかなと思うほどの台詞ですが、カヲルが本当にそう感じたからこそ言ったのでしょうね。
とにかく気持ちを全て言葉にして伝えるのがカヲル君の特徴で、ゲンドウやシンジにはないものを持っています。
テレビ版では「~かもしれない」でしたが、新劇場版Qでは「~だね」になっています。
ストーリー性の違いからですが、個人的には前者のほうが好きですね。
第8位
そう、好意に値するよ。
好きってことさ。(第弐拾四話:最後のシ者)
これも素直なひとこと。
大したことはないような言葉でも、これが本当に思った時に言えるものなのか?
言えない人は多いのではないでしょうか。
カヲル君の不思議な魅力は容姿だけでなく中身もイケメンなところにあるんですよね。
第7位
生きていくためには、新しいことを始める変化も大切だ。
(新劇場版:Q)
何気なく言ったひとことでも、いつも深い意味が込められています。
変化を恐れていれば人は生きる力を失います。
気が付けば、変わることを恐れて自分を守ることばかり。
でも、勇気を出して一歩踏み出してみれば、また新たな世界が見えてきます。
人生はこれの繰り返しで、新しいことへと挑戦していくことが生きることの真意だとも言えます。
生きることに対して純粋である使徒だからこその言葉であり、リリンが失いかけているものを思い出させてくれるのですね。
第6位
生と死は等価値なんだ。
僕にとってはね。
自らの死。
それが絶対的自由なんだよ。(第弐拾四話:最後のシ者)
これはちょっと難しい台詞で、もちろんシンジは全く理解はできていません。
優しい言葉を沢山与えてくれるカヲル君ですが、ゲンドウとなら対等に話せるレベルでしょう。
生と死は等価値。
かなり深い言葉です。
ただ、この言葉のままだとちょっと説明不足で、厳密には生と死が等価値なのではなく、「生」と「精一杯生きた上での死」が等価値という意味だと解釈しています。
ただの「死」は諦めであり、「生」の意味すら否定してしまいますからね。
カヲル君はやるべきことをやったからこそこの台詞を放ったわけで、この台詞から受け取るべきものは「死ぬまで精一杯生きること」の大切さだと私は思っています。
第5位
歌はいいね。
歌は心を癒してくれる。
リリンの生み出した文化の極みだよ。(第弐拾四話:最後のシ者)
これはとても印象に残る場面での台詞。
初めてシンジの前にカヲルが登場し、鼻歌を歌った後に言った言葉。
挨拶がわりの最初の台詞がこれっていうのが粋なところ。
シンジはただ初めて出会う相手に戸惑うばかりで言葉が耳に入ってはいませんが、改めて聞けばとてもいいセリフです。
第4位
他人を知らなければ裏切られる事も互いに傷つくこともない。
でも、寂しさを忘れることもないよ。
人間は寂しさを永久になくすことはできない。
人は一人だからね。
ただ、忘れることができるから人は生きていけるのさ。(第弐拾四話:最後のシ者)
まだ幼いシンジには少々難しい言葉ですが、ある程度長く生きて世の中の酸いも甘いも知っている大人なら理解できますね。
まさにその通り。
傷つくと辛くなることを知ってしまえば誰とも関わりたくはなくなるもの。
それでもなぜか人恋しい自分がいる。
人間にはこうした矛盾があるもので、それは生きている限り続くものです。
シンジもゲンドウの血を引いているせいか、一度は一人の世界に閉じこもろうとしますが、最終的には大事なことに気が付きます。
寂しさに取りつかれて世界を変えようとしているゲンドウに言ってあげたいひとことです。
このエヴァンゲリオンという作品そのものを語ると言ってもいいほどに、深い意味が込められている台詞でもあります。
第3位
帰るうち。
ホームがあるという事実は幸せにつながる。
良いことだよ。(第弐拾四話:最後のシ者)
普通にいいこと言うのがカヲル君なんですね。
こうやって当たり前のことを次々と言葉にして伝えてくれます。
混沌とした世の中で、失いかけている大切なことを気づかせてくれます。
帰るところがあるというのは、安心して生きていける力になるものです。
あれが嫌だ、これが嫌だと言ってしまいたくなるほど辛いことばかりの世界でも、自分の中には小さな幸せがきちんとあるということを伝えたいんでしょうね。
第2位
償えない罪はない。
希望は残っているよ。
どんな時にもね。(新劇場版Q)
心に残りますね。
生きている以上は誰でも失敗はします。
人生は失敗することのほうが多いのが当たり前です。
時には人を傷つけたりすることもあります。
ですが、それは永遠の罪ではなく、生きていれば必ずやり直すことができるはずです。
どんな時でも希望を失わなければ明るい未来が開けることを教えてくれるひとことです。
第1位
ありがとう。
君に会えて嬉しかったよ。
(第弐拾四話:最後のシ者)
あえてシンプルな台詞を1位へ持ってきました!
できれば誰にでもそう思える人間になって、そう思ったのなら素直に伝えることができるような人間になりたいですね。
いつの時代でもどんな場面でも、気持ちをきちんと伝えてくれる人というのは魅力的で、大きな人間に見えます。
日常の中で生きていれば、照れくさくてなかなか言えるようなものでもないですが、大切なことだと感じます。
「ありがとう。君に会えてうれしかったよ。」とカヲル君に伝えてあげたいですね!
渚カヲルの魅力
圧倒的な人気を誇るキャラクターで、エヴァンゲリオンの看板とも言える渚カヲル。
容姿だけでなく、独特の雰囲気でシンジのみならず多くの視聴者を魅了します。
彼の魅力はやはり素直さですね。
普通は照れくさいようなことでも簡単に口に出して伝えてくれます。
シンジの母はいなくなり、エヴァにとりつかれた父は息子のことなど見向きもしない。
こうした環境であるために、シンジは愛情不足で優しく包まれるような愛を求めています。
難しい年頃のシンジに、素直に好意を寄せてくれるカヲルが出会ったことでシンジも心を開こうとするわけです。
やはり、人は愛情なしでは生きられないし、素直に心と心をぶつかり合わせなければ本当の幸せにはたどり着けません。
もしカヲル君に直接聞くことができるなら、「どうしてそんなクサいこと言えるの?」と聞きたいところですが、恐らくカヲル君からは「どうしてそんな簡単なことができないの?」「何が難しいの?」と返ってきそうです。
全てはリリンが難しくしてしまっているだけ。
シンジもゲンドウも結局は愛を求めて生きていますが、ゲンドウは愛を取り戻そうとし、シンジは愛されないなら一人になることを求めようとします。
二人は違った形で自分が愛されることを探し続けていますが、ここでの間違いはどちらも自分本位であること。
カヲル君は、常にストレートに相手を無償で愛することによって、それが自分への好意へと変わり、愛されることを知っています。
私たちは、社会にもまれて生きているうちにいつの間にか当たり前で大切なことを忘れていってしまいます。
大切なことはいつでも自分に素直でいることです。
カヲル君の魅力は顔面偏差値でもイケメンボイスでもなく、無償の愛を持った心だと私は思っています。
使徒であるからこそ、ただ単純に生きることだけをすればそうなるのでしょう。
「歌はいい」とも言っていますが、これは歌というよりは人間の持つ言葉の文化も意味していると思います。
タブリスとして降臨した使徒であるカヲル君は、他のどの使徒とも違って限りなく人間に近く、もちろん言葉も発し、感情も併せ持ち、目的は生きることのみ。
だからこそ気持ちを素直に言葉にすることに何の抵抗もありません。
本来なら、人間も同じだったはず。
けど、文明を発達させてしまった代わりにそういった当たり前のことを失ってしまったリリン。
カヲルが使徒としてシンジと出会ったことで、それを思い出させてくれるわけです。
これは、現代社会に生きる私たちに訴えかけてくることにもつながってきます。
この表現が、見ている私たちにもなんとも言えない魅力に見えるんですね。
何もかも難しく考え、求めることばかりではうまくはいかないですし、まわりから見ても魅力的には見えないもの。
イケメンになりたければあなたも素直になることです。
もし、今誰かに伝えたい気持ちがあるのなら、今すぐ伝えてみましょう!
素直に気持ちを伝えることができるようになれば、明日からあなたも渚カヲルですよ!