
掟上今日子の備忘録
掟上今日子(おきてがみきょうこ)―・・・またの名を「忘却探偵」
すべてを一日で忘れてしまう彼女は、事件を即日解決する!
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原作者:西尾維新
漫画好きの若者が小説家としてデビュー!
日本の小説家であり漫画原作者でもあり脚本家。
漫画好きで漫画家死亡だったが画才に乏しく上達しないために小説に専念。
2002年に『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』で、メフィスト賞を受賞してデビュー。
当時はまだ20歳で、キャッチコピーは「京都の二十歳、西尾維新」だった。
この作品の主人公を語り手とした「戯言シリーズ」で『このライトノベルがすごい!2006』において1位に輝いた。
2005年から発表された『化物語』は「物語シリーズ」としてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化な場面で見られる。
2009年から『週刊少年ジャンプ』掲載の『めだかボックス』で漫画原作者として連載デビュー!
2009年以降作家別売上ランキングトップ10に入りし、2012年には1位を獲得した。
画力が伸びないことで漫画家から小説家へと転向しているが、その判断が功を奏している。
元々漫画が好きだったこともあってか、物語を作る上では才能を発揮している。
ペンネーム「西尾維新」の秘密
「西尾維新」というペンネームをローマ字で書いてみると。
NISIOISIN
となる。
これは回文(どちらから読んでも同じ言葉、文章になる)になっており、それだけでなく一回転させて文字を逆さまにしても同じ「ニシオイシン」と読める。
これがどのような意味があるかは不明だが、作家の遊び心といったところだろう。
キャラクターはセリフ重視
言葉遊びや毒を交えた会話がどの作品にもあるのが特徴。
関西人であるが故に、即得のボケとツッコミも盛り込む。
作品の登場キャラクターに対して、描写よりもセリフの内容を重視することで、キャラの特性を際立たせることを意識しているという。
また、登場人物に女性が多い理由も、女性キャラクターのほうが装飾などが男性キャラクターよりも多いため、特徴を出しやすいからだという。
影響を受けた作家「神5」
影響を受けた作品はもちろん漫画。
『ジョジョの奇妙な冒険』の熱烈なファンで、作者の荒木飛呂彦と対談した時に「全人類に読んで欲しい漫画」と述べている。
小説では笠井潔、森博嗣、京極夏彦、清涼院流水、上遠野浩平らに影響を受け、維新にとってはこの5人は「神のような存在」だという。
綾辻行人の著作も読破し、デビュー当時は新本格ミステリーも意識していたとのこと。
独特のネーミングセンス
キャラクターの名前の付け方には独特のものがあるが、これは名前だけでキャラクターを定義したいと考えているのだという。
単に珍しい名前を付けているわけではなく、例外もあるが、自分なりのルールを決めているとのこと。
「奇天烈」
「極めて奇妙」
など。
驚異の執筆速度
西尾維新さんと言えば、その驚くべき執筆速度で有名な作家。
どれくらいのものなのかはリアルにはわかりませんが、確かに2002年にデビューしてからこれまでの間にかなりの作品を書かれています。
クオリティを落とさずにこれをくりかえすのは確かにすごいかもしれませんね。
若さと勢いが成せる業なのでしょうかね。
画力に乏しくても、しっかりと才能を発揮されてますので素晴しです!
わかりやすい基準は、一日で原稿用紙100~200枚くらいは書くことがあるらしいので、まさにペンの鬼です!
すごすぎますね!
忘却探偵シリーズ
2014年10月に出版された西尾維新によるライトノベルシリーズ。
『掟上今日子の備忘録』(おきてがみきょうこのびぼうろく)はシリーズの第一作目となる。
寝ると記憶がリセットされる、通称「忘却探偵」の掟上今日子が、依頼人から持ち込まれる事件をほぼ1日で解決に導いていく推理小説。
2015年には漫画化とテレビドラマ化が決定している。
西尾は『暦物語』のを書いている頃からミステリーを書きたくなったという。
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登場人物
掟上今日子(おきてがみきょうこ)
主人公。
置手紙探偵事務所の所長であり探偵。
25歳で総白髪にメガネの美女。
1日のうちに記憶を失うという体質で、機密性の高い事件に向いており、「最速の名探偵」「忘却探偵」と呼ばれる。
記憶を失う瞬間は厳密には24時間後ではなく、今日子が眠った瞬間に消えてしまう。
目が覚めると自分の名前や職業なども全てを忘れてしまう。
ただし、記憶を失うまでの記憶力はずば抜けている。
その記憶をバックアップしておくために、足や腹には自分自身の情報や事件の内容が、彼女自身の手によりマジックペンで書かれている。
基本的に1日以内で解決できない事件は引き受けず、体質ゆえに事前の依頼予約も受け付けないが、このお陰で突発的な事件に巻き込まれる厄介にとって、五指に入る名探偵となっている。
探偵事務所兼自宅は3階建てのビルで、応接間に辿り着くまで様々なセキュリティチェックを受けるため1時間はかかってしまう。
謝礼などの金銭感覚はシビア。
普段は地味な服装だが、浮かれると肌の露出が多い砕けたファッションになる。また一度着た服は二度と着ない。
ある時期を境に今日子は記憶を失うようになったが、その時期は企業秘密。
それより以前のことで覚えていることもあるが、自分が何者であったかは覚えていない。
身体を通した体験体験の一部は、覚えていることもある。
今日子の寝室の天井には何者かの手跡で「お前は今日から、掟上今日子。探偵として生きていく」と書かれており、目が覚めた彼女の目に一番最初に入るようになっている。
この字に従って探偵を続けると同時に、書いた者を探している。
隠館厄介(かくしだてやくすけ)
『掟上今日子の備忘録』の語り部。
25歳、身長190cm以上。
冤罪体質で、幼い頃からなぜか数多くの事件に巻き込まれ、なおかつ犯人と疑われる為に性格は気弱。
防衛策として、様々な探偵に助けを求め、今日子はその中の1人。
就職にも困り職場を転々としている。
今日子に好意を寄せているが、彼女に依頼するたびに「初めまして」と毎回言われることが少しショック。
親切守(おやぎりまもる)
『掟上今日子の推薦文』の語り部。
大手警備会社に勤める警備員で美術館にある2億円の絵画の警護を担当。
仕事への責任感が非常に強い。
年齢は20代半ば。
身長180センチ以上。
美術館の客として出会った今日子に「この絵の価格は200万円」と言われたことで後に親切の生活が狂い始める。
掟上今日子の備忘録のあらすじ【ネタバレ注意】
いつも事件に巻き込まれる厄介。
そんな彼はただの一般人。
助けを求めて沢山の探偵の連絡先を所有しているが、中でも最も頼りにしているのが掟上今日子。
一日しか記憶が持たない彼女は一日で必ず解決する名探偵。
通称「忘却探偵」
今までにはない新感覚ミステリー。
※以下からの内容はネタバレを含みます。
第一話 初めまして、今日子さん
更科研究所で研究データをバックアップしたSDカードが失くなる事件が発生。
冤罪体質の厄介は事件の犯人として疑われ、置手紙探偵事務所の今日子に助けを求めた。
研究所にいた人物の身辺を調べてもSDカードは見つからず、タイムリミットが迫る中でなかなか犯人特定にはたどり着けず、今日子は犯人によって薬で眠らされてしまう。
記憶が消えてしまった今日子だが、体に描いた情報をもとに事件解決へと向かう。
SDカードが見つかったと嘘の情報を流し、全員を注目させる。
別の本当の隠し場所に目線を送った人物を犯人と特定。
犯人は岐阜部ながめ。
隠し場所は彼女のの机の中だった。
カードの中データを消去し、さらに別のデータをを保存することで、別のカードとして偽装。
カードを持ち出し、後に復元することで研究所のデータを盗むことが目的だった。
第二話 紹介します、今日子さん
人気漫画家の里井有次のもとに奇妙な脅迫電話がかかってきた。
「お前の100万円は預かった、返して欲しければ1億円用意しろ」
この電話を受けてお金を払おうとしている里井。
担当編集者で厄介の友人の紺藤文房は厄介に相談。
この相談を受けた厄介は掟上今日子に助けを求める。
里井は盗まれた100万円の紙幣の通し番号をネットバンクやクレジットカード、クラウドサービスなどのパスワードに設定していたためにどうしても取り戻したかった。
犯人はその100万円の意味を知っていた人物であるため、過去にアシスタント経験のある人物を犯人と特定する。
第三話 お暇ですか、今日子さん
今日子と厄介はミステリー作家・須永昼兵衛主催の、未発表の原稿を探すイベントに参加することになる。
須永の別荘へ向かう途中、紺藤に須永が心不全で死亡したことを知らされる厄介。
だが、楽しみにしている今日子には言わず、そのまま原稿探しを続行する。
しかし、厄介が須永について話す時に過去形になっていることに今日子は気づく。
状況を察して本領発揮した今日子が原稿を見つける。
隠されていたのは「オーディオビデオルーム」の120分テープ。
原稿探しは無事に終わったが、紺藤は須永の死に不審な点がると言って今日子に依頼の意思を伝える。
第四話 失礼します、今日子さん
須永は死亡前に睡眠薬を過剰に摂取しており、自殺が疑われる。
その真相を突き止めるために紺藤は今日子へ調査を依頼。
手がかりを探し、須永の書いた作品全てを読むことにした今日子。
その数は100冊はあり、記憶を失わないために徹夜を覚悟。
今日子が眠らないように付きそう厄介。
そのまま読書を続け、読書時間は100時間超え。
始めてから5日目に突入し、速度も低下。
体を洗っていないからとシャワーを浴びに向かう今日子。
そしてその間に厄介は料理を作って待つ。
しかし、連日の寝不足のせいでいつの間にか眠ってしまい3時間が経過。
厄介が目を覚ました時には今日子の姿はなかった。
急いでバスルームへ向かうと、そこには冷水を浴び続けて青白くなっている今日子が倒れていた。
第五話 さようなら、今日子さん
倒れている今日子に厄介が声をかけるが、返事がない。
体を温めるためにバスタオルでくるんで寝室へと運ぶ。
体を拭いてベッドに横になっている今日子は眠っていた。
これまでの5日間の記憶は亡くなり、目を覚ましてメモを見た今日子は再び同じことを繰り返すかも知れない。
厄介は、今日子にこんな辛い思いをさせるなら、今回の件はこのまま忘れたほうがいいと、隠蔽することに決め、体に書かれたメモを消す。
須永の作品や厄介に関する情報を事務所から全て抹消し、依頼人の紺藤にも依頼はなかったことにしてくれるよう頼む。
厄介と紺藤は、今回の件をどうするのかを話していた。
遺族からも自殺だったことにして欲しいと頼まれている。
実際にどちらともとれる曖昧な状況で、自殺ではないという確固たる証拠は何もない。
「須永先生の死は自殺ではありませんよ」
突然今日子が断言する。
「初めまして、掟上今日子です」
「では、証明を開始します」
今日子は記憶は失ってはいたが、厄介が事務所に置いていた著作リストから真相にたどり着いたという。
何の関連性もないように思えた須永のノンシリーズ作品。
だが、それらの作品リストを照合すると、最後の作品「とうもろこしの軸」の発売予定日を含め、2月に発売されていた。
さらに、作中で桃田朝美という人物が共通して登場していることも判明。
登場するその女性は、目立たない脇役だが、一作目は女子大生、二作目は若い女性、三作目、四作目は30過ぎ。
つまり、作中で生きているかのように成長していっていた。
桃田は須永の学生次代の実在する女性で、将来を誓い合った中だった。
しかし、その後の調査で自ら命を絶っていたことが判明する。
作品が発売されていた2月は桃田の誕生月で、最後の作品となった「とうもろこしの軸」の中でも桃田朝美が元気な様子で登場していたことから、須永は作品を書き続けるつもりだった。
そのことから、須永は自殺ではないと断定し、結論付ける。
事務所に戻った厄介と今日子。
須永の作品リストが残っていたのは嘘ではないかと聞く厄介。
それはもちろん今日子の作り話。
紺藤に対する建前で、裸の今日子を開放したことを隠すため。
つまり、今日子はどこかのタイミングで目を覚ましていたことになる
今日子はバスルームでお姫様抱っこをされている時には目を覚ましていたと話す。
寝ているフリをして体に書かれたメモが消される前に確認していた。
その少ない情報の中から仮説を絞り、真相に辿りついたのだという。
今日子は厄介を寝室へと招き、天井に書かれた文字を見せる。
「お前は今日から、掟上今日子。探偵として生きていく。」
今日子を探偵として動かしている謎の文字。
誰が書いたものなのかはわからない。
厄介は今までの行いを今日子に謝罪。
今日子は許すかわりに一言発した。
「じゃあ・・・隠館さんのはだか、見せてもらおっかな」
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感想
一日で忘れ、最速で解決するといったなかなか難しい設定の中でも、非常にまとまった物語で素晴らしいですね!
特に三話以降の話はよく出来ています。
特にややこしく、難しくするものはなく、人間ドラマもきちんと盛り込まれているのでほんとにまとまりがいいです。
須永先生が作中で亡くなった恋人を生きさせるという話も面白いですし、徹夜が連続したことから今日子が倒れ、厄介が抱っこして、目を覚まして解決。
この事件がきっかけて二人共確実に何かが変わっていきます。
眠ってしまうと忘れるということですが、今日子の人に対する感情も忘れてしまうものなのでしょうかね?
今日子さん、お姫様抱っこされていたかったんですね(*゚▽゚*)
そして最後に大胆な発言。
そうなるかなとはなんとなくは読めますが、まさかそんなグイっとくるとは。
気になるドラマの展開
やはり、原作の話を知ると、「あのシーンはどう表現するのか?」というのは気になるところ。
特に最後のバスルームのシーンはどうなるんでしょうかね?
今日子を演じるのはなんといってもあの人気女優・新垣結衣さんですからね!
そういった面でも注目している方は多いのではないでしょうか?
ドラマ情報
寝ると記憶がリセットされる忘却探偵。
「掟上今日子の備忘録」が初の実写化!
原作:西尾維新
「忘却探偵シリーズ」
「掟上今日子の備忘録」
「掟上今日子の推薦文」
「掟上今日この挑戦状」
(講談社刊)
脚本:野木亜紀子
演出:佐藤東弥
チーフプロデューサー:松岡至
プロデューサー:松本京子、森雅弘
制作強力:日テレアックスオン
制作著作:日本テレビ
放送予定
2015年10月10日(土)夜9時スタート
出演者
原作は、登場キャラクターがはっきりしていて、ひと味違う面白さがあり一気に読みすすめたという。
自らもわからない恭子さんの過去や雰囲気と思考のギャップが今日子さんの魅力だと思うので、それを表現できるように頑張りたいとという。
岡田将生
隠館厄介(かくしだてやくすけ)
幸か不幸かついてない厄介を演じる。
新垣さん演じる今日子さんに、事件を解決しながら行為を抱き始める。
ミステリーの中でも恋愛要素もあり、とても楽しみにしているという。
及川光博
絆井法郎(きずないほうろう)
オリジナルキャラクターで、命名は原作者の西尾維新さん。
何やらくせ者のようだが・・・。
有岡大貴
也川塗(なりかわぬる)
オリジナルキャラクター。
内田理央
幕間まくる(まくままくる)
オリジナルキャラクター。
原作情報
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まとめ
10月にはドラマ化が決定し、さらに9月から月マガ(月間少年マガジン)での連載も始まっており、今まさに注目の一作。
西尾維新さんはほんとにすごいですね。
物語シリーズも相当な数書かれてますし、しっかり結果も出されているので、もはや神5に自らも加わって神6でもいいんじゃないでしょうか。
月マガは元々読んでいたので漫画のほうもついていこうと思いますが、ドラマがめっちゃ楽しみですね!
内容は文句なしに面白そうですし、キャスティングも私好みになっているので絶対に見ますね。
上でも書いた通り、表現が気になるシーンはいくつかありますが、そこらへんを崩さずにどのように表現するのかも見もの。
同じ物語でも、小説、漫画、ドラマでもそれぞれに違った良さがありますので、注目していきます。
長い記事に最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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