うしおととら【ネタバレ】第1話・序章「うしおとらと出会うの縁」原作:藤田日和郎

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蔵の中に、500年閉じ込められた妖怪。
奴は昔、人を食い、悪行の限りを尽くしていた。
ひょうんなことから奴を解き放った蒼月潮。

うしおは奴にとらと名付けた。

※以下からの内容はネタバレを含みます。

あらすじ

妖怪との出会い

寺で住職を務める父と暮らす蒼月潮。

毎日、妖怪の話を父から聞かされ、うしおはうんざりしていた。
その話に出てくる槍など、一度も見たこともなく、信じてはいなかった。

言うことはやることはむちゃくちゃだが、やたらと父は強く、蔵の中の掃除をするようう言われるうしお。

寺は古く歴史は500年。
蔵には檀家からの寄贈品やお祓いを頼まれたもので溢れかえっていた。

渋々掃除を始めるうしおは、床下に扉があるのを発見する。

その扉を開けると、見たこともない地下室がそこにはあった。

覗いた勢いで地下室の中に落ちてしまううしお。

するとそこには、見たこともない化物がいた。

うしおととら

見ると、槍が肩を貫通し、壁に突き刺さったまま動けない状態になっている。

人間が来たのは500年ぶり。
珍しいものを見るように見ているうしおに、その化物は自由になった妖怪を見せてやるから槍を抜けという。

化物はその「獣の槍」の力によって、どんなにもがいてもその場から逃れられず、500年はりつけられているという。

「獣の槍」は人の魂を喰らいながら邪を裂き、鬼をつくと言われている。
そしてそれは、人間の手でしか抜くことはできない。

うしお
「それを抜いたらどうするつもりだ!?」

妖怪
「まずおのれを食らって昔のようにこの辺の人間どもを地獄に引きずりこんでくれるわ!」

うしおは言われたことを聞くわけがなく、槍を蹴ってさらに突き刺す。

妖怪は絶対うしおを食ってやると言うが、それを無視してその場をさろうとするうしお。

そこで、妖怪のほうから、抜いてくれたらなんでも言うことを聞いてやる、約束は守ると提案。

うしお
「それで自由になったらどうすんのよ?」

妖怪
「そりゃまずお前を食らって・・・」

人の命を食いもんにする妖怪を野放しにするわけはないと立ち去る。

食わない、なんでも聞く、と食い下がる妖怪だが、うしおはその地下室の扉を閉めてしまう。

うしおの決断

うしおが家に帰ると、一週間留守にするという父からの置き手紙があった。

ちょうどその時、麻子がうしおに貸したノートを返してもらうために真由子を連れて訪れた。

うしお
「あれーおまえらどーした?」

麻子
「どしたじゃないでしょ!この前貸したノート、あたしも使うのよ!」

そんな会話をしている間にうしおには変なものが見え始めていた。

うしおととら

三人のまわりに飛び回る奇妙な虫のような生き物。
それは女子二人には見えてはいなかった。

捕まえようとするが、もちろん触ることもできない。

うしおは走った。

(おかしいぜ)
(なんであんなのが俺にだけ見えるんだよ!?)

向かったのは蔵の地下室。
さっきの妖怪のところだった。

「変な幻でも見えるような術でもかけたろちくしょー!」

妖怪の話ではそれは引き寄せてしまった、虫怪や魚妖だという。

その地下室には500年間閉じ込められていた妖気がたまっていた。
それをうしおが開放してしまっていた。

妖怪に触れたうしおが最初に見えただけ。
妖気は流れ出し、小さな妖怪を引き寄せ、実体化してそのうち人を襲うようになる。

その時、上のほうから悲鳴が聞こえた。

助けに向かおうとするうしおだが、妖怪は「おまえには無理」だという。

「全てはお前のせい、わしならできる」
と槍を抜くよう誘う妖怪。

うしおは妖怪のもとへ戻る。

うしお
「やっつけてくれよ・・・」

妖怪
「約束は守るさ・・・」

うしおととら

槍を抜いた瞬間、自由になった妖怪はうしおを突き飛ばした。

「よくもわしをコケにしてくれたな」
「誰が人間との約束など守るのか!」

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戦い

うしお
「きたねえぞ・・・」

「きさまー!!」

槍を持ったうしおの姿が変わった。

うしおととら

妖怪
(しまった、まだ槍を持ったままだ・・・)
(あの時と同じ・・・)

(500年前、わしをここに貼り付けたサムライ・・・)

その姿に恐れをなした妖怪は蔵を突き抜けて飛び出す。

ものすごい力で周囲の妖怪は消滅していく。

うしおととら

その後を槍をもって追いかけていくうしお。

妖怪
「まいった!まいりました!」
「約束は守るから!」

その頃、麻子と真由子は小さな妖怪に襲われていた。

そして、妖怪は集まりながら大きな集合体となっていく。.

うしおととら

うしお
「先におまえがいけ」
「オレがとどめを刺す」

うしおととらうしおととら

二人の力で、まわりの妖怪を一掃した。

槍が全てを教えてくれた

うしおの姿が元に戻り、疲れ果てて座り込む。

「槍が教えてくれた・・・」

「この槍は妖怪を退治するためだけに二千年も昔、中国で作られた『獣の槍』」
「人の魂を力に変えて妖怪を討つ」

「故に使うものは獣と化してゆく」
「槍と一体になり、その者は妖怪を倒すためだけの生き物になってゆく」

「お前を刺したサムライもそうだったんだろ?」

妖怪
「ああ・・・」
「じゃ・・・あばよ」

うしお
「まさかゆるされると思ってんじゃないよな?」

しばらくは妖怪を引き寄せてしまう。
その責任をとれといううしお。

妖怪
(人間め!こうなったらとりついてやる)
(スキを見て絶対に食ってやるそ!)

うしお
(こんな奴を世に放つわけにゃいかねーもんな)
(いつか絶対この槍で滅ぼしてやる)

「よし!お前のことを『とら』と呼ぼう!」

とら
「な・・・やだぞ、わしはそんなの・・・」

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感想

古い作品で初めて読んでみましたが、評判の通り、読みやすいですね。
確かに現代の漫画からすると、絵に抵抗がある感じはしますが、読んでみた感じでは、全然絵なんて気にならないです。

話はわかりやすいし、展開が早すぎるといっても、特に違和感を感じることはなかったですね。
原作者の藤田さん自身も、「話しはぎゅう詰めで絵は小さい」と自虐的なコメントもしていますが、全く抵抗はありませんでしたね。

うしおと父

あの短い登場シーンだけで、父の破天荒ぶりがよくわかるし、その父に育てられたことによって、うしおがタフであるということだけは何故だか伝わってきます。

どこにもそのような話は出てこないのですが、そのストーリーのみでうしおのキャラクターを表現している感じでした。

けど、父はとりあえずは今はいなくなってしまいましたが、うしおよりも父のほうが強そうな雰囲気。
もちろん槍のことも知っていれば、とらの存在も知っていて、面識もあったはず。

もしかして父は知っていてうしおを蔵に行かせたのか?

とらをあっさり手懐け命名

うしおのすごさはその度胸です。

この時点で何歳なのかはわかりませんが、地下室に向かった好奇心までは理解できますが、妖怪に驚いたといってもそこまで驚愕していたわけではないし、いきなり会話をしていました。
その後もまた呼びに行って普通に話していたし、「まずそこガクブルにならないのか?」と普通は思いますが、平然としていた。

戦っている時は、サムライと槍の力を得ていたとしても、その後も、槍を使ってとらを脅して完全に手懐けてしまっています。

私ならこんなことできないし、最初のところでちびって「おとうさ~ん」って泣きついてますね。

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