「所詮この世は弱肉強食」「強ければ生き、弱ければ死ぬ」志々雄真実(るろうに剣心)

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伝説の人気漫画「るろうに剣心」で、圧倒的なカッコよさを見せるヒール、志々雄真実。

彼の生き様や、放つ言葉にはどこか説得力があり、悪訳で卑劣ながらも惹かれるものがあります。

今回は、志々雄の名台詞の中でも、答えのない言葉でありながらも、誰の心にも突き刺さるであろう「所詮この世は弱肉強食」についてです。

このセリフは、まだ幼く弱かった宗次郎へ言い放ったセリフ。

生きる希望を失いかけ、強くならなければ生き延びられない窮地にあった宗次郎には、響いたことでしょう。

自らがその苦しい生活から抜け出すため、人を殺めて志々雄についていくことを決めた宗次郎。

この時の志々雄はとても素敵な兄貴分に見えますし、実際に、苦しかった宗次郎を救い出したことだけは間違いのない事実です。

「所詮この世は弱肉強食」「強ければ生き弱ければ死ぬ」

このセリフ、言葉は投げかけるタイミングによっては、とても救いとなる言葉でしょう。

ただ、それが本当に正しいことなのか?と自問自答してみると、答えがそう簡単には出ないから、誰もが深く考えてしまう課題となってしまうことでしょう。

確かに、強い者が弱い者を食らって生きるのが、この世界の自然の摂理。

つまり、死にたくなければ強くなるしかないということになります。

弱いままで、泣き言をいって食われるのを待っている立場なら、「強くなれ」「立ち上がれ」という励ましの言葉として響くでしょう。

しかし、だからと言って、弱い者をいじめ、追い詰め、無駄に殺めてもいいのかと言えば、そうではありません。

別の作品で、井上先生の「バガボンド」でも、人を切ること、勝つことについて説かれていますが、強くなることのその目的をはき違えてはいけないということ。

生き残ることが目的か?それとも勝つことが目的か?

「バガボンド」の中では、「勝ってどうする?」「勝ち続けていけば、最後にはお前一だけになるぞ?」という場面があります。

強い者が生き残り、弱い者は生き残れない。

それは確かなことだからこそ、強くなる選択をするのはいいことです。

ただ、その「強くなること」の目的がいつしかすり替わってしまい、「勝つこと」「打ち負かすこと」になってしまうと、それはいつしか自分へと返ってきて、自ら生き辛さを感じてしまうこととなります。

志々雄の言う、弱肉強食こそが正義とするならば、刀を持たない民や、女子供、老人は淘汰されて、いなくなって当然だということ。

では、実際にその社会を志々雄が創り上げたとすれば、志々雄は最後には一人になることでしょう。

好んで飲んでいる酒は、一体誰が創っているのか?

購入した船は、どうやって出来上がっているのか?

弱き者を全て滅ぼし、志々雄と十本刀だけの社会を形成すれば、その後は一体どうなるのでしょうか?

志々雄の言う「弱肉強食」は、自然界の当たり前の法則は、決して間違ってはいません。

ただ、それでは民が豊かに暮らせる社会は確実に出来上がりませんし、力による支配はいずれ崩壊します。

また、時間が経過すれば、志々雄自身もいつかは追われる身、弱き者となってしまい、自らの生きる道を失ってしまうことでしょう。

それでも、自らの正義を貫く姿はカッコよくも映りますが、その心の奥底には、深い闇と恨みの思いがあったことから、自分自身の弱さを認めることが出来なかったのでしょう。

志々雄真実の男気に惚れてしまう

「るろうに剣心」に登場する悪役の中でも、かなりインパクトがあり、カッコよくも見えてしまう志々雄真実。

彼の男気に惚れてしまう読者は多いことでしょう。

正しいか間違っているかは別として、自分の貫く信念に熱い男として、とても印象のあるキャラクターとして描かれています。

また、誰もが一度は感じてしまう社会への反発や、強さの意味を自分のかわりに代弁してくれるところがあるため、志々雄真実を心で感じるとどこか気持ちいいと思えてしまいます。

結論から言えば、愛を知らない、感じられなかったことから、志々雄真実という人物を生み出してしまったとも言えるため、志々雄が間違っているとも悪いとも言えないところ。

罪を犯してしまった人たちや、悪を正義とはき違えて信じる人たちまでいる中で、誰もが間違っているとも言えず、ただわからないだけ、知らないだけでしかないのでしょう。

それでも、自分の思いを主張し続けて、社会の反逆児として登場した志々雄は、見ている人にはカッコよく映るのも当然とも言えるところです。

かつては剣心もそうだった?

同じ人斬りとして生きてきた者として、剣心も志々雄の主張はわからなくもなかったかもしれません。

それ故に、戦いの後に「勝った者が正しいわけではない」と弥彦の会話で表現しています。

どちらが正しいかなどは誰にもわからないし、ただ互いの正義をぶつけ合って、自分たちが生き残ったというだけのこと。

志々雄は、最終的には自分の力によって自らの身を滅ぼしてしまうため、勝負の行方もわからないまま終わります。

ただ、本当の意味での「強さ」とは何か?

ということを見据え、それを貫き続け、剣心たちが生き残った。

強さとは力ではなく、弱き者を守り、力をひけらかさず、互いに支え合い、心優しい者こそが強い者。

それを信じ続け戦ったとすれば、志々雄真実の言っていたことも、正しいことへと変わっていくことになります。

真に強い者は、力の強い者ではなく、人に優しい心を持っている者。

そして、強い者だけが生き残るのだと志々雄は言っていた。

生き残ったのは剣心や弥彦、薫たちであるために、決して間違ってはおらず、志々雄は負けること、滅びること、去ることによってそれが証明されたということになります。

井上先生の「バガボンド」でも、「強い人はみんな優しい」という沢庵の教えが登場します。

やはり、弱肉強食が自然の摂理であったとしても、私たちは人間である以上は、優しさや愛を持っていることを知り、信じ続ける者こそが真に強い者だと言えるのではないでしょうか。

最後に

いかがだったでしょうか?

今回は、志々雄真実の名セリフ「所詮この世は弱肉強食」という言葉から、私なりの解釈や、想いを乗せて書き綴りました。

誰もがみな、信じたいものがあり、その信じていることを大切にしています。

何を信じるのかは、それぞれの自由です。

ただ、力で奪い合い、傷つけ合う世界を信じるか、互いに助け合い、支え合っていく世界を信じるのか、どちらも自分の選択となります。

社会に志々雄真実のような者が登場すれば、人々を守るために戦わなければいけませんが、本来はそれすらもあってほしくはないものです。

難しいことではあっても、愛のある世界を信じ、誰もが笑顔で過ごせる社会を夢見て生きていきたいものですね。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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